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Ⅲ 武蔵大学

大学同窓会

 大学同窓会は1954(昭和29)年に本部機構を立ち上げ,翌55年に同窓会会則を定め正式にスタートした。初代会長は1回生の向山巌(後に武蔵大学経済学部長)で,翌56年には会員名簿を発行した。この名簿の発行と同窓会総会の通知で本格的な活動が始まり,62年には第1号の同窓会報が発行された。この会報は,2013(平成25)年1月現在で68号を数えている。

 大学設立20年後の69年には人文学部が開設されたが,この年の秋に第6代会長に就任した石田久(1回生)は,00年までの足掛け32年間にわたり会長職を務め,同窓会活動の基盤となる数々の懸案事項の解決に努めた。専用事務室の設置,会員の増加にともなうたび重なる規約の改正,同窓会活動の資金源となる会費の改定,地方支部の開設など多くの諸整備を行った。様々な経緯の後,現在,同窓会事務局は3号館1階,高校同窓会と同じ部屋に事務室を置き,事務局長以下常勤のスタッフを擁して日々業務を行っている。

 02年に立ち上げた武蔵大学同窓会ホームページにより情報のすばやい共有が可能となり,近年その活動は一段と活発化している。その活動を支援するため,本部には体育連合会,準会員(現役学生はすべて準会員と位置づけ),女性,プロジェクト1000,同期会,職域・業種,広報,地方支部,ゼミ・演習,記念事業募金推進などの各部を設け,30人に及ぶ同窓生がボランティアでそれぞれの部署を担当し活動している。準会員への支援としては地方出身学生に対する奨学金制度,企業見学会支援,いまや卒業生の4割を占める女性会員にはコンサートの開催・根津美術館の見学会なども実施,地方支部も11年12月に東京都支部を設立し,念願の全都道府県での支部活動が可能になった。また,12年9月には上海在住者や転勤者が集まる上海支部も創設され,その活動も国際化への一歩を踏み出した。

 11年3月の東日本大震災時には,被災した同窓生への支援を全国の同窓生に呼びかけ,650万円余の義援金を集め,被災した200名の同窓生に直接渡した。

 毎年行われる大学主催のホームカミング,100周年記念事業募金活動に対する大学への協力,大学・同窓会共催の土曜講座,学生に対する就職活動支援,地方支部の同窓生の協力による留学生フィールドトリップなど,同窓会が掲げる基本方針「大学,同窓会,現役学生との三位一体となった活動」をスローガンに,日々活動を続けている。武蔵大学の卒業生は卒業と同時に同窓会の正会員となるので,13年3月末の卒業生総数42,898名が同窓会員として登録されている。

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