旧制武蔵高等学校校舎
旧制武蔵高等学校校舎
1923年4月27日に竣工した旧制武蔵高等学校校舎、現在では武蔵大学3号館として用いられている。
当初は校舎を木造とする計画だったが、本間則忠理事の主張により、安全性や耐久性の高い鉄筋コンクリート造へと変更されて完成した。
完成直後の校舎
竣工直後の1923年9月1日、関東大震災に際しても大きな被害はなかった。
関東大震災時には基礎工事中だった東西の両翼は、1925年3月に完成する。
1945年4月13日には空襲により焼夷弾を被弾するが、焼失を免れた。
1949年に武蔵大学が開学すると、武蔵大学・武蔵高等学校中学校の共用の教室棟として利用される。
3号館内部
1959年4月に旧大学1号館が竣工したのに伴い、3号館と改称される。
1969年に現在の高中校舎が濯川の南に新築されると高等学校・中学校は高中校舎に移転し、3号館は大学専用の教室棟となって現在に至る。
1980年の図書館棟建築に際して南側の一部分が取り壊される。その際に初期の鉄筋コンクリート建築の好例として学術調査が行われた結果、施行はたいへん丁寧で、ややばらつきはあるものの高い強度を保っていることが報告されている。
時計台に取り付けられていた旧制時代の校章は、現在大講堂2階の学園記念室で展示されている。
平成27年に練馬区登録有形文化財の指定を受ける。
要目:1923年竣工 清水組施工 建築面積 1,764.27 平方メートル 高さ22.27m
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