武蔵学園大講堂
武蔵学園大講堂
武蔵学園大講堂は、著名な建築家である佐藤功一博士の設計・清水組の施工により1928年に竣工した。
根津理事長は完成した大講堂を気に入り、建築予定の図書館の設計も佐藤博士に依頼する意向を示したが、こちらは実現せずに終わった。
当初は講堂を校舎中庭に建設する予定だったが、教授会において中庭は庭園のまま残すことに決定して現在地に建設され、伐採される予定だった大欅はそのまま残ることになる。
竣工直後の1928年4月には田中義一首相、渋沢栄一らの来賓を招いて「開校式」が挙行される。
1928年4月15日開校式
1932年撮影の「武蔵高等学校開校十周年記念動画」にも竣工から4年後の講堂が映っている。
完成時から現在に至るまで、入学式や卒業式などの主要な式典はほぼ全てこの講堂で挙行され、著名人を招いての講演会や各種演奏会にも利用されている。
2011年10月には当時の外観をそのままに講堂の全面的な耐震強化工事が完了し、同時に講堂2階の学園記念室の全面改装が行われた。さらに講堂入口横には第1回入学式の際の根津理事長祝辞の石碑が設置された。
大正時代の荘重なデザインであることから映画などの撮影もしばしばおこなわれている。
要目:1928年竣工、2011年耐震補強工事、1,302.46m2、1,242席
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