第一回入学式
第一回入学式
日本初の私立七年制高等学校である旧制武蔵高等学校は1922年4月17日に開校、第一回入学式が行われた。
尋常科一年生のみ80名が入学して2クラスが編成され、教職員は一木校長・山本教頭の他に教授5名、講師7名、助手1名、書記4名、校医1名の合計20名であった。
記念写真中央には創立者の根津嘉一郎理事長、その右に一木喜徳郎初代校長、左に山川健次郎評議員が並ぶ。
根津理事長はこの入学式で、「徳望一世に高く学識内外に渉りて博く諸君の模範として仰ぐべき」「一木博士を校長に戴くことを得」たことこそ、「生徒諸君に向って最も祝福して已まざる所」であると述べた。
記念撮影が行われたのは開校時に完成していた仮校舎前で、現在の大学8号館付近に位置していた。1923年に校舎が竣工した後は尋常科生徒のための「慎独寮」として利用される。
寮はそののち戦災により焼失、1950年代に入ってから跡地には武蔵大学の施設(旧大学1号館、旧大学2号館、旧図書館)が建設される。
これらの旧施設は老朽化に伴って建て替えられ、現在では大学8号館が建設されている。
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