もくじを開く

通史編

本扉

I 根津育英会武蔵学園

II 旧制武蔵高等学校の歴史

III 武蔵大学の歴史

IV 新制武蔵高等学校中学校の歴史

V 根津化学研究所

VI 武蔵学園データサイエンス研究所

年表

奥付

主題編

本扉

旧制高等学校のころ

大学・新制高等学校中学校開設のころ

創立50 周年・60周年のころ

創立70 周年・80周年のころ

創立100周年を迎えた武蔵

あとがき

  • あとがき

  • 武蔵学園百年史刊行委員会 委員一覧・作業部会員一覧・『主題編』執筆者一覧

資料編

武蔵文書館

  • 武蔵大学「白雉祭」案内冊子ページ

  • 武蔵高等学校中学校「記念祭」案内冊子ページ

  • 武蔵学園史年報・年史類ページ

  • 付録資料のページ

武蔵写真館

武蔵動画館

第1章 新制武蔵高等学校中学校の歴史
新学制の6年制として

 1948(昭和23)年、新制武蔵高等学校、翌1949年には武蔵中学校が発足した。武蔵大学(初めは経済学科単科として)の開学も1949 年である。初代の大学学長・高校校長・中学校長として宮本和吉が就任した。宮本は京城帝国大学教授であった。新制度の下、旧制七年制の精神を中学高校一貫の6 年制に受け継ぎ、建学の理想を支えに再出発した。

 とは言っても、社会の中における学校が置かれた位置は、旧制・新制の間には大きな違いがあった。旧制高等学校は、少数の選良校であり旧制の帝国大学にほぼ直結した学校であった。特に七年制高校は旧学制の中で最も狭い関門である高校入試の苦労をせず、修業年限を1 年短縮できる利点を有していた。旧制武蔵高等学校に豊かな資質に恵まれた入学志願者が殺到したのは当然であった

 一方で、新制度の下では、学制改革で中等教育は前期の中学校3 年、後期の高等学校3 年に分けられ、全国に何千という数の高等学校が誕生した。

宮本和吉学長・校長
to-top